セキスイハイムの家の外観は「ハイムの家だ!」と一目でわかるほど特徴があります。
これはセキスイハイムの磁器タイル外壁によるものですが、タイル外壁には様々な種類があり価格帯も大きく異なっています。
また、外壁は紫外線や風雨から家を守る役割があり、ダメージを受けやすい分メンテナンスなどのアフターケアについても気になるところです。
長期間住むことで外壁がどれほど劣化するのかについては素人の目ではわからないところが多く、できることならプロの目線で教えてほしいところです。
タイル外壁の性能や耐久性については僕の友人の外壁屋さんにも意見をもらいました。
外壁屋さんで塗装や防水などのメンテナンスをしています!
新築から築数十年の家までたくさんの家の外壁をメンテナンスしてきた経験から、タイル外壁の性能についてアドバイスします!
この記事では、磁器タイル外壁の特徴や性能・種類・価格、さらにプロの目線での情報も併せて紹介したいと思います。
セキスイハイムの磁器タイル外壁の特徴
タイル外壁は塗り替えが不要
磁器タイルはもともと無塗装なので塗り替えの必要がありません。
一般的な外壁の場合、10年に一度は塗り替えが必要で、その都度費用がかかります。
30坪前後の家の場合だと50~70万ぐらいの工事費になることが多いです。
30年同じ家に住むのなら外壁の塗り替えで総額200万円ぐらいの修理費用を準備しておいた方が良いですね。
一方で、セキスイハイムの外壁の場合は塗り替えは必要ありませんが、タイル外壁の目地の交換は必要です。
タイル外壁の目地は20~30年に一度交換される方が多いです。
足場を組んで交換していきますので、30坪ほどの家で20~25万円ほどの工事費になります!
雨が降るたびに汚れが落ちる
セキスイハイムのHPでも「雨が降るたびに美しさを取り戻す」と記載があります。
磁器タイルは外壁の表面が薄い親水性の膜で覆われていて、紫外線や酸性雨に強い素材となっています。
粉塵などの汚れはこの膜の上に留まり、雨水とともに流れ落ちるようになっています。
積水化学グループの科学力を活かした外壁ですね。
積水化学は「世界で最も持続可能性の高い100社」にも選ばれているワールドクラスの化学メーカーです!
実際に10年間程住んでいる方の家や住宅展示場のモデルハウスを見学しても、かなり綺麗な状態が保たれていることがわかります。
セキスイハイムのタイル外壁の汚れは日陰の場所に苔が生えるくらい。
長年住んでいる家でも高圧洗浄機で流せば新築と間違えるくらい綺麗に生まれ変わるよ!
磁器タイル外壁の種類と価格
セキスイハイムの磁器タイル外壁は以下の6種類です。
ゴツゴツしていて重厚感のあるレジデンスタイルN、レジデンスタイルGは高価格帯。
性能は同じですがシンプルな見た目のラスティックタイル、Sラティスタイル、スクラッチタイルは低価格帯となっています。
低価格帯と言っても、一般的な塗り壁の外壁と比べると価格は高めの設定です。。
レジデンスタイルN
分厚くゴツゴツした作りになっているのがレジデンスタイルNです。
表面の凹凸が大きく遠くから見ても重厚感が伝わります。
レジデンスタイルNの価格設定は150~180万円程となっています。
個人的に、見た目が一番かっこいいのはレジデンスタイルNです!
レジデンスタイルは価格が高いので、ハイム営業マンでも性能は同じラスティックタイルを選ぶ人がほとんどですね(笑)
レジデンスタイルG
四角形のタイルの中に堀があることで陰影が作られているのがレジデンスタイルGです。
レジデンスタイルNと比べると上品な印象を与えます。
タイル外壁の中でも一番高額な価格設定となっています。
レジデンスタイルGの価格設定は160~200万円程となっています。
我が家のあるハイムタウンには30戸ほどのセキスイハイムの家がありますが、高価なレジデンスタイルを採用している家はごくわずかです。
もしレジデンスタイルを採用すれば注目を浴びること間違いなしですね!
ラスティックタイル(ストレートジョイント・ブレイクジョイント)
磁器タイル外壁の性能をそのままに価格を抑えたい方が採用するのがラスティックタイルです。
レジデンスタイルと比べるとシンプルな作り・デザインになっています。
また、ラスティックタイルにはタイルの並べ方が2種類あります。
タイルの目地をまっすぐに並べているのがストレートジョイントで、ジグザグに並べているのがブレイクジョイントになります。
ラスティックタイルの価格設定は100~150万円程となっています。
外壁のタイルは3色を織り交ぜて作られていて、日光の当たり具合によっては違いがはっきりと見えることもあります。
Sラティスタイル
レジデンスタイルGをシンプルにしたようなイメージのSラティスタイルです。
タイル表面が波打っているのでシンプルな中にも動きがある飽きの来ないデザインになっています。
Sラティスタイルの想定価格は100~130万円程となっています。
我が家は思いつきもしませんでしたが、ラスティックタイル+Sラティスタイルを組み合わせた家を見かけたことがあります。
種類の異なる2つタイルを組み合わせるのもなかなかおしゃれな見た目になりますよ!
スクラッチタイル
パルフェ・ドマーニのみ設定可能なスクラッチタイルです。
縦方向にラインが入ったデザインのタイルです。
我が家のスマートパワーステーション(SPS)仕様では選べなかったタイルなので設定価格は不明です。
我が家の実際の外壁費用は?
我が家の外壁はラスティックタイルになりました。
家の広さは33坪ですが、この大きさの家で外壁費用は152万円となりました!
初期費用は高くなりますが、今後の修理などメンテナンス費用を考えると磁器タイル外壁以外に選択肢はありませんでした。
磁器タイルの性能はもちろん、デザイン的にも気に入ったのでラスティックタイル(ブレイクジョイント)を選んでいます。
すべての磁器タイルの価格を聞いてラスティックタイルを選びました!
参考になればうれしいです!
30年間の総費用から考えてみると・・・
磁器タイル外壁vs塗装外壁でアフターケアも含めた30年間の総費用を考えてみました。
外壁の価格は我が家の場合の金額で計算しています。
磁器タイル外壁の費用
初期費用 152万円
20年後の目地交換費用 25万円
合計 152万円+25万円=175万円
塗装外壁の費用
初期費用 60万円
10年ごとの外壁塗り替え費用 50万円×3回=150万円
合計 60万円+150万円=210万円
塗装外壁の費用とメンテナンス見積りは、友人の外壁屋さんに考えてもらいました!
総費用の面から考えると磁器タイル外壁の方が総額は安くなる計算です。
塗装外壁にも初期費用が安くなるという大きなメリットがあるので、それぞれの予算に応じて選んでいくのが良いでしょう。
外壁屋さんの意見は?
最後に外壁のプロから意見を聞いてみたいと思います!
外壁屋から見たセキスイハイムの磁器タイル外壁について率直な意見を教えて!
間違いなく言えるのは塗装の外壁より絶対におすすめ!
塗装外壁でも新築なら30坪で50~100万円はするから磁器タイル外壁の方がコスパは良いね。
タイル外壁は本当にメンテナンス不要なの?
建物だから「絶対に!」とは言えないけど、基本的には20年くらいで目地のゴムを交換するくらいで十分かな。
この工事費は30万くらいを想定しておけば大丈夫だと思うよ!
他に塗装外壁と比べて違いはある?
塗装外壁は紫外線や気温の変化などで少しづつダメージを受けて劣化するから、目に見えにくいけど建物の構造自体に少しづつ影響を与えるよ。
一方でタイル外壁は天候の影響を受けにくいから、構造躯体へのダメージも少なく済むのがメリット!
つまり、総合的に見て磁器タイル外壁は採用した方が良いってこと?
もちろん!!
外壁屋から見ても磁器タイルを選ばない理由はないと思うよ!
みんながタイル外壁になると仕事がなくなっちゃうから困るけどね(笑)
まとめ
磁器タイル外壁の特徴・種類・価格を比較しました。
磁器タイル外壁のメリット
家を建てたあとのメンテナンスがほとんど必要ない
磁器タイル外壁のデメリット
価格が高いので初期費用がかさむ
タイル外壁は初期費用こそかかるものの、数十年間住む場合には塗装の外壁よりも総額は安くなることは間違いないでしょう。
磁器タイルは種類も豊富なので、価格やデザインを選ぶことも可能です。
インテリアやエクステリアの打ち合わせ内容に応じて、予算に合わせて選んでいくのが良いと思います。
人気ブログランキングに参加しています。
参考になった!という方は、下のボタンをぽちっと押してください。
記事作成の励みになります!!
コメント
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]